インター生の教え方
インター生を教えるのに必要とされるのは、圧倒的な語学力、とりわけ語彙力です。参考として、英検の準１級(ibt TOEFL 70)で7000語、1級(ibt TOEFL 90)で10000語の語彙を必要とすることになっています。
ブリティッシュスクールのハイスクールで、IGCSEを学ぼうとすると12000語、A Levelにいたっては15000語の語彙を持つことが推奨されます。ちなみに英米の大学では専門用語が増えるので、20000語以上となります。
授業中に様々なテキストを読んで理解するために、各段階でこれらの語彙が必須となります。数回繰り返して読んで理解できなければ、ほとんどの生徒は自信を失ってしまいます。
ですから、わたしの場合、ABCから始めて３年以内に１級を超えるペースで教えていきます。同時通訳のレベルは別ですが、このレベルの到達はインター生なら難しいことではありません。
経験上、最初の一年間で２級を超えることが絶対条件になってきますが、日本人が多すぎない、まともなインター校で学ぶ生徒なら、さほど問題ではないと思います。
暗記法を使って単語帳数冊まるごと生徒の頭の中に入れていくことになりますが、教える人がこの暗記法を理解していることが、インター生を教える前提条件になります。
わたしのところには、時折りインター生を教えてみたい人がメールで連絡をくれるのですが、例えば、英検１級の過去問を解いてみて、簡単とは言いませんが、難しいと感じるなら止めたほうがよいと返します。
インター生だから特別に専門の家庭教師を雇ってもらえるわけで、その反面、生徒を成功に導く責任を負うことになります。わたしはこのようなことを18年間続けています。
欧米に数年間の長期留学の経験があれば、自分が現地で英語を習得した経験を生かせるので、インター生に教えるには有利になります。留学経験のない国内の平均的な英語講師では、インター生はものすごい速さで語学力を伸ばしてくるので、すぐに追いつかれしまいます。
逆に、TOEFL英単語3800 神部孝著（旺文社）、英検１級 でる順パス単（旺文社）、究極の英単語Vol.4 [超上級の3000語]（アルク）の
また、CGP Key Stage Three Science Higher Level Complete Revision & Practice (CGP)は、科学分野の復習だけでなく、語彙を増やすために役立ちます。さらに、CGP Edexcel IGCSE Biology/Chemistry Complete Revision & Practice (CGP)は、生物／化学の分野だけでなく、環境の保護に必要な知識も深めてくれます。
対象学年を小５～中２のインター生として、３年間で上級レベルに育てるのが、わたしの教え方です。小３、小４、中３、高１の学年の生徒を引き受けることもありますが、英語の授業は基本的に３年間で十分だと考えています。語学センスのある生徒は、週一回の授業で十分です。
その後、希望する生徒には、日本人の不得意分野であるコンピュータ言語の学習を通して、コーディングやプログラミングを教えて、具体的にお金を稼げる技術を教えていきます。インター生が英語を操るのは当たり前ですが、最先端の科学技術と言えるITの重要性は、これからはるかに高くなると思います。
バンコクには若くて優秀な人材が多く、ハイスクール卒業後もバンコクに残って、インターナショナルカレッジに進学する人います。わたしの生徒たちの一部も、その中に含まれています。インター生を対象にした優秀な家庭教師にもなれる人材として、わたしも彼らに大きな期待を抱いています。
現在インター生を教えている人や、これからインター生を教えてみたい、と思っている人の参考になれば幸いです。18年に渡り、それなりに多くの生徒たちを育ててきたので、多くの経験は積んでいます。インター生の教育に関する疑問や質問にも答えますので、こちらまで気軽に連絡ください。
