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専門知識と特殊技能を仕事で生かす

将来生徒のみなさんが、大人になって好きなことをやりたいと思った時に、必要となるものは、専門知識と特殊技能です。男女に拘らず、理系の大学や専門学校への進学を、勧めるのはそのためです。

生徒たちが専門技術を学ぶことに、興味を持たせるのが、ぼくの仕事だと思っています。数学や理科が嫌いな人でも、情報工学なら学べます。高度な関数や物理の知識は必要ありません。ウエブサイトの設計から、勉強を始めればよいのです。

すべてのコンピュータ言語は、英語で書かれています。英語に堪能な人は、プログラミングの構文を理解しやすいだけでなく、ドイツ語やスペイン語も簡単に理解できるようになります。英語に不自由のない人は、世界中で仕事を探すこともできます。英語の話せる日本人の優秀な技師は、世界中で必要とされています。

このウエブサイトも、ウインドウズに添付されているメモ帳で、自分自身で設計したもので、ホームページビルダー、BINDup、SIRIUSなどの、ソフトは使用していません。HTMLlとCSSのテキストファイルのみで、ウエブサイト作成すると、軽量なので容易にブラウザに読み込むことができます。

パソコン、スマホ、タブレット向けに、デザインを若干可変させるように設計して、サーバーにアップロードします。FC2などの無料のサーバーを使用すれば、管理費なども一切かかりません。HTMLlとCSSの基本を半年ほど勉強すれば、誰でもウエブサイトの設計ができるようになります。

JavaScriptやPHPなどのプログラミングは、その後に勉強します。難しく聞こえるプログラミングも、少し慣れるとおもしろくなります。更にデータベースの設計まで勉強すると、就職や転職にとても役立ちます。

就職後の営業職の人生は長く苦しいもの

理系の大学を卒業後、メーカーに就職して、技師として開発に携わる人員、または、生産管理の部署に従事する人員であれば、比較的に自分の時間を持ちやすいと思います。

しかしながら、文系の大学を卒業後、営業の部署に配属されると、そのほとんどは、60歳の定年まで、ひたすら営業成績を上げることに、専念することになります。

このことは、総合商社の社員にも同様に言えることで、失礼な表現になってしまいますが、彼らに技能はありませんし、英語の語学力も一部を除き、とりわけ優れたものではありません。

ぼく自身も営業の経験はあるので、売り上げを上げることだけに専念する毎日の生活は、終わりのないゴールをひたすら走るようなもので、一生このようなことを続けることはできないと思いました。

文系の大卒者の場合、有名な大学の出身であっても、仕事に生かせる技能がないので、転職すると給与の減少につながり、福利厚生の条件も悪くなるので、会社にしがみつくことになります。

毎日混雑の中を通勤して、職場で机一つを与えられて、おもしろくない仕事に従事して、定時で帰宅できることはありません。快適とは言えない環境で、定年まで働き続ける生活は、長く苦しいものです。

このような環境から脱するには、資格や技能が必要です。長期留学経験のない人は、英検の2級や準1級の取得に励んでください。語学を必要最低限のレベルまで引き上げます。

その後、技能を身につけることに集中します。短期間で安く習えるIT(情報工学)以外の選択はありえません。無料で独学できるサイトも多くあります。

現実的には、ぼくと同じように、数学や理科が苦手で、文系の学部に逃げた人が、機械工学やコンピュータ工学を勉強するのは、時間的にも能力的にも、非常に難しいことです。

今からでも遅くない、ITを習おう

w3school.com

ITと言われても、日本人のほとんどの人には、何を習うのか分からないと思います。具体的に言うと、初級レベルでは、HTML、CSS、JavaScriptなどのコンピュータ言語を用いて、ウエブサイトの開発を学びます。

HTMLを用いて基本的な文書の書き込み、CSSでレイアウトやデザイン、JavaScriptで写真のスライドや文字の点滅などの動的な動きを加えて、ウエブサイトを設計します。

中級レベルになると、データベースの作成とウエブサイトへの統合を学びます。SQLでデータベースを作成して、PHPを用いてデータベースをウエブサイトに統合します。

企業のコンピュータシステムでは、大量のデータベースを基に、在庫管理、生産管理、原価管理まで、統合的に管理します。システム開発には、C言語を用いるのですが、近年は、ウエブ開発環境が著しく進歩しました。

現在のIT技術者の間で、最も使用頻度の高いプログラミング言語は、JavaScriptです。SQL、PHP、Cなどのように、開発環境の設定が面倒でないので、比較的に学びやすい言語です。

インター校のハイスクールでは、IT(Information Technology)の授業で、簡単なHTMLやCSSを用いてウエブサイトの設計を学習します。DT(Design Technology)の授業で、基本的な工芸品のデザインを学びます。

3Dプリンターを用いてモデリングを学び、ミニチュア建築物を作ります。実用性の高い技術を学ばせ、さらに高い技術を大学で専攻させるのが、インター校の教育理念にも通じています。

それに比べて、未だに日本の学校では、仕事に何の役にも立たない、古文や漢文を教えています。イギリスでも前世紀は、公立の学校で、ラテン語を教えていたのですが、今では、ITの授業に代わっています。

30代、40代なら、今から学び始めても遅くはありません。こちらのW3schools.comのサイトなら、画面右上、細長い横バナー内の小さな地球マークをクリックして、英語だけでなく、日本語も含めて、あらゆる言語で学べます。もちろん無料です。

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工場内の生産管理を学んで、オフィスオートメーション化につなげる

メーカーに就職後、文系の学部の出身でも、工場や現場で技術を習得して、製品の生産や機器の設置、その管理に従事すると、安定した職務を与えられるようになります。

一方、営業職や事務職に配属されてしまうと、技術を学ぶ機会を逃すことになってしまいます。パワーポイントを使ってプレゼンテーションの資料を作成することなど、慣れてくれば難しいことではありません。

海外事業部の部署など、その資料を英語で作成するだけです。輸出入業務の書類の作成も、高度な語学力を必要とはしません。近年は、コンピュータシステムを導入している会社も多いので、パソコンのディスプレイ画面上で、簡単な入力作業になっています。

しかしながら、工場内に足を踏み入れると、複数の生産ライン上で、複数のモデルが組み立てられています。各生産工程で必要とされる部品は、製造番号によって、サプライヤー名、製造場所、製造日などがデータベースの中で管理されています。

例えば、一般的な自動車の部品点数は3万に及び、エンジンだけで1万を超えます。パーツ一つ一つに製造番号があるので、自動車会社のデータベースによって、膨大な情報量が管理されています。

さらに、各パーツの原材料費、各生産工程でかかる人月計算などを含めて、メーカーで製造される製品のモデル別に、それぞれの製造コストを瞬時に算出することができます。

原価管理システムを用いることによって、経費を抑えて利益を最大限に追及することができます。また、このシステムは、給与システムや会計システムにも連動していきます。

巨大なコンピュータシステムは、在庫管理、生産管理、原価管理に加えて、企業の経理業務に給与会計システムを導入して、帳簿の管理や取引先の債権債務管理まで含み、社内のサーバー内で管理しています。

企業の経営状態なども目に見えて分かるので、役職や職務を考慮して、アクセスに制限がかかることになり、各部署にパスワードの設定が設けられますが、日本企業の情報管理は、非常に脆弱な状態です。

日本国内の企業や学校では、欧米に比べて、オフィス内のオートメーション化が非常に遅れています。ITの利用が、いかに便利なのか理解できない、従業員や教職員のIT教育や、情報共有の概念の構築が、早急に必要とされています。

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