日記の目次 2012年
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08 落ちていく塾の講師や家庭教師たち
07 インター校編入は遊びじゃない
06 バンコクの塾の経営者や家庭教師の見極め方
05 インター生を教える利点
04 英単語の暗記
03 チャドゥーチャクマーケットは病原菌だらけ
02 中学生がHTML&CSSを習いたいの？
01 日本人インター生
2012年12月23日 日曜日
落ちていく塾の講師や家庭教師たち
バンコクでは本職、副業を含め相当数の家庭教師がいます。塾の講師を含めれば百人を超えると思います。しかしながら（わたしを含め）彼らの将来は駐在員と違って保障されているわけではありません。スクンビットにある塾の講師の平均給与は４万バーツほどでフルタイムの家庭教師でも５～６万バーツほどです。
情報誌に求人広告の欄で生徒を募集してもリーマンショック前のようにすぐに集まることはありません。それ故に専門分野に特化して集客に励む家庭教師や塾が目立ってきたと思います。ハイスクールのインター生に IGCSE, IB, A & AS Level, SATなどの試験を対象にして教えるのです。ぼくの場合は富裕層のタイ人やヨーロッパ人にIGCSE の数学やHTML & CSSなども教えます。
ふつうの日本人学校の生徒、つまり小学生高学年や中学生を対象とした従来の学習塾は生徒の獲得のためリーマンショック前の半額の授業料や無料図書館などのいろいろなサービスで生徒やご父兄のニーズに応えようとしています。
その反面、収入源が少なくなりそれに伴う雇用条件の悪化で塾の講師の収入もかなり厳しくなっています。インター生が教えられない家庭教師にいたっては言うに及びません。
経済状況の悪化で少しずつ収入が削られてその日暮らしの生活に身を落としている塾の講師や家庭教師が多くなっています。ぼくの知り合いの家庭教師の一人も学生とトラブルを起こしたり、酒びたり、風俗通いで身を落としている人がいます。とても残念なことですがこちらの注意には耳を貸さなくなっているのでどうすることもできません。
自分の車があれば郊外でも教えに行くことができます。コンドミニアムも所有していれば出費が抑えられて更なる資産を作りやすくなります。しかしながら、お金が貯められない塾の講師や家庭教師も多いのです。バブルが弾けて20年近くたった現在も当時の金銭感覚が抜けないのです。
2012年5月17日 木曜日
インター校編入は遊びじゃない
ぼくはインター生専門の家庭教師ですからインター編入に関してよく質問を受けます。
現実としてはバンコクの日本人学校で中以上の学力がないとまともなインター校には入れません。学力が真ん中より下の学生が入学できるインター校は限られてしまいます。バンコクで下位に位置するインター校に通っても学生は勉強しないので英語の力はつきません。卒業時に英検の２級程度の学力もない学生がほとんどです。
今でもときおり「インター校に行ったら勝手に英語がしゃべれるんじゃないの。」っていうお母さんもいます。だからぼくは「古代史や物理が英語で読めますか。最低準１級程度の読解力がないと読めませんよ。（ほんとは準１級程度でもきついと思う。）」と答えます。
英語が苦手な学生は日本に帰ってまわりの人と同じ普通の学校に通うべきです。英語が苦手なのに無理をしてインター校に通っても国際社会で通用するレベルの語学力は身につきません。自分の身の置き方は自分の能力を見極めてするものです。
2012年5月3日 木曜日
バンコクの塾の経営者や家庭教師の見極め方
ぼくはバンコクで家庭教師を始めて８年になります。（その前はコンピュータによる生産管理の営業をしていました。それ以前はラオスで駐在です。）その間に知り合いの塾がソイの３９と５５の間で三軒なくなりました。経営者が夜逃げ同然のところもありました。講師の給与を払わずに逃げた経営者の方もいました。
学校の先生や塾の講師は世間知らずの人も多く、あぶない塾の経営者に騙される人もよくいるのです。それに経営者のほとんども講師をコマの一つぐらいにしか見ていません。有能な人間が不当な扱いを受けることがあるのは残念なことだと思います。
もちろん良心的な経営者もいるのですが、塾は企業と同じで利益を上げないと経営ができません。塾は零細企業、講師は従業員と同じです。あくまで求めるのは利益の追求なのです。家庭教師も同様です。
バンコクにいる塾の経営者や家庭教師の見極め方はどんな車に乗っているか聞くことです。車の免許を持っている人は少なくともビザを持っています。本人名義の車であれば最低限の資産は持っていることになります。それからコンドミニアムか家を持っているかどうかも聞いてもよいと思います。資産を持っている人はそれを失うような行動はしないのです。
インター関連の家庭教師であれば留学先を聞いてください。言葉を濁されるようであれば（その家庭教師は）考え直したほうがよいのかもしれません。ぼく自身も能力や経験のある仲間を求めていますが、会えるのは難しいことです。正直なところ自分の生徒を育てたほうが早いと思います。
ぼくは生徒の滞在期間がこれから２年未満であれば基本的には受けません。他の家庭教師の方にお願いしています。ぼくは生徒とのつき合いが３年から５年はふつうです。一人の優秀な国際センスのある将来のビジネスマンを育てるには時間がかかります。これはアルバイトでもお遊びでもありません。自分に課した責務です。
お互いの信用が大事です。塾や家庭教師を考える時ははっきりと聞くべきことは聞いたほうがよいと思います。
2012年4月9日 月曜日
インター生を教える利点
家庭教師をビジネスとして捉えるならふつうの日本人学校の生徒、つまり日本の高校へ進む学生は対象として考えないほうがよいと思います。
第一の理由は彼らの滞在期間は短いということです。第二の理由は一般の中学生を教えるレベルの塾の講師や家庭教師はたくさんいるので授業料を高く設定することができないことです。ぼくは１時間４００バーツで教えたいとは思いません。第三の理由は会社からの手当てが減り以前のように教育に力を注ぐことができなくなった家庭が多くなったことです。
生徒不足に悩まされリーマンショック前の半額で生徒の獲得に躍起になっている塾もあります。負のスパイラル効果です。
インター編入やインター生を教えることができる家庭教師は教える期間が長くなるので生活が安定します。インター生を教えることができる人は英語に問題がないので、さらに数学を教えることをお勧めします。
インターの数学は、特にイギリス系インター校の数学は日本の数学に比べると非常に簡単で基礎的な理解を求める構成内容です。IGCSEの問題も日本のセンター試験と比べてもかなり容易です。数ⅠA、数ⅡBの基礎が理解できる人なら十分に教えることができるレベルだと思います。
可能であればHTML&CSSも勉強して教えてください。CやJavaに比べればはるかに簡単なコンピュータ言語です。少しでも特殊なことを教えることができる人は有利になります。
バイタク通勤ではお客様に貧しい印象を与えてしまいます。家庭教師でも車やコンドミニアムを持っている方はそれが信用になります。車で生徒に会いに行くと警備員の扱いも丁寧になります。郊外に邸宅を構える事業主の子弟を生徒にすることもできます。
インター校に子供を入学させるご家庭は比較的に裕福で、国際センスがあり、異文化に対する理解があります。個人的にもおつき合いしたい方が多くなります。
ある程度の資産を持っているとさらに大きな資産を作りやすくなります。若い家庭教師の方はしっかり働いてお金を貯めてください。
2012年3月7日 水曜日
英単語の暗記
英検の２級を持っている人が準１級をねらうときに最短で合格する力をつける方法は単語帳の暗記です。中途挫折して失敗する人のパターンは１ページあたりの時間のかけすぎです。１ページ３～～５分で１０ページが３０～５０分で消化できます。最初は一つの単語に対して一つの意味でかまいません。
とりあえず５０ページを目標に暗記していきます。一週間以内で終わるように心がけてください。この暗記法で１０回同じ５０ページの暗記を繰り返します。暗記の回数が重なれば重なるほど暗記にかかる時間が短縮していきます。１０回繰り返すとかなり頭に染み込んできます。次の５０ページを目標にして同じことを繰り返してください。
１級の単語も同様です。ＴＯＥＦＬの単語もついでに憶えてしまえば鬼に金棒です。生徒の皆さん、騙されたと思ってやってやってみなさい！
2012年2月11日 土曜日
チャドゥーチャクマーケットは病原菌だらけ
チャドゥーチャクマーケットで犬やその他の動物、魚や昆虫にいたるまで買うのは絶対にやめてください。わたしの知人や生徒たちがそこで買った小動物は魚を含めすべて死んでいます。血を吐いて死んだ犬もいます。
わたしも２匹ポメラニアンを買ったのですがすでにウイルスに犯されていました。パルボウイルスという非常に致死率の高いウイルスです。わたしの犬は命が助かりましたが抗生物質などの投与で２ヶ月間目を離せない状態でした。
チャドゥーチャクマーケットは病原菌でいっぱいでとても危険だということをまわりの人に知らせてください。マーケット内を歩けば靴の底にすでにウイルスが付着しています。ほんとうに恐ろしいことだと思います。
2012年1月28日 土曜日
中学生がHTML&CSSを習いたいの？
わたしの生徒の中に中国系のタイ人の中２の女の子がいます。いつもは数学を（英語で）教えているのですが、来年は HTML&CSS を習いたいというのです。学校はチャイニーズスクールで英語と中国語で教えられています。Ｇ９（中３）で一般の生徒が HTML&CSS を習うと聞いてアジアでの日本の技術優位の時代は終わりつつあると感じます。バンコクのインター校でも HTML&CSS はハイスクールで習えます。しかしながら、日本では情報工学もしくはコンピューター工学を専攻する学生が大学か専門学校で習うのみです。
日本の中学高校の教員の平均年齢は５０歳を超えます。彼らに比較的に簡単なプログラミング（正確にはタグ入力）とはいえ (HTML&CSS with javascript) を教えることはできません。中国や韓国では激しい競争に勝ち抜いた若いエリートが国際社会の中で育ってきています。凡庸な日本人では彼らに勝つことはできません。優秀な外国人がわたしの生徒の中で増えてきたのは偶然ではなく必然だと思います。
現代において英語とプログラミングが苦手な民族に明るい未来はありません。わたしは２０年以上前にそう感じてイギリスに留学したのですが日本は何も変わっていないようです。個人的には華僑とのつきあいを深めないといけないと思っています。日本は終わり始めたな。そう感じます。
2012年1月22日 日曜日
日本人インター生
ぼくの生徒は、日本人インター生、または将来インター校に編入する予定の日本人学校の生徒たちです。そのため日本人の場合は教える期間が長くなります。英語で授業についていけるだけの力を養い数学や歴史をなども理解させなければなりません。短くても３年、長ければ５年を超える場合もあります。インター生のための家庭教師の責任はとても重いと思います。
帰国子女枠を使えば日本国内の有名大学にも比較的に容易に合格することもできますが、さらに就職のことも考えて技術的な資格を得ることが大切だと思います。理系の大学生で仕事で使える技術を持ち実務能力の高い人は人材として企業から望まれます。どの分野であれエンジニアの場合転職も比較的に容易です。 外国語が堪能のみの文系の大学生では企業へのアピールは弱いです。英語と技術の習得が期待されます。
これからはタイ国内で英語で学べるアサンプション大学(ABAC)やアメリカやイギリスの大学に進む生徒も多くなると思います。高等教育を英語で受けていると海外のいろんな国で働ける機会に恵まれます。能力のある人間は若い間にいろんな経験を積んだほうがよいと思います。英語と技術があればどこでも仕事はできます。日本はイギリスやフランスのように過去の国になっていくので日本語や日本の社会に固執する必要はないと思います。
タイでの日本人の就職の場合も技術の資格を持つ者が有利です。性別も国籍も関係なく学歴よりも実務能力の高い人間が望まれる社会になっています。その意味ではより公平な社会になってきています。
