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日記の目次 2013年

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07 公平かつ中立であること
06 国際社会で望まれる日本の役割
05 日本人が英語が苦手なのは当たり前
04 勉強の苦手な人へ
03 インター生の未来
02 英語と技術(情報工学)
01 ふつうの子がインター校へ編入する場合

2013年12月27日 木曜日
公平かつ中立であること

今年はウエブサイトからの家庭教師の依頼が多く、一人の方に手伝っていただいて何とか乗り切ることができました。来年はさらにもう一人の方に手伝ってもらうことになりそうです。過去にも数人の知り合いの家庭教師の方々に生徒を紹介したことがあるのですが、仲介料や紹介料などはもらったことがなく、直接生徒のご両親と話をまとめてもらっています。

インター校の紹介や見学の手続きもボランティアのようなもので、紹介先のインター校からもお金をもらったことがありません。インター校編入時に生徒本人の学力と性格を考慮して、妥当だと思われるインター校を紹介しています。自分の足で数校見てまわりながら校内の雰囲気を感じてもらい、最終的に生徒本人やご家族に学校を選択してもらっています。

生徒の中にはがんばれる生徒もいますし、そうできない生徒もいます。細かく計画を立てるのが好きな生徒もいますし、どんぶり勘定で計画を立てない生徒もいます。生徒と家庭教師の相性も考えながら紹介するようにしています。家庭教師の方々にはできるだけ移動時間に時間が取られないように配慮しています。

ぼくは生徒たちと長くつき合いたいと思っているので、授業料を高く設定しません。紹介する家庭教師の方々にもこのことを基本的には理解してもらっていますが、最終的な判断はそれぞれの家庭教師に委ねることになります。それを受けるかどうかも生徒のご両親次第です。

授業料を高く設定する家庭教師の方に数人の生徒を紹介したこともあるのですが、話がまとまることがなく流れてしまいます。このような家庭教師の方には紹介できなくなります。しかしながら、教える立場と教えられる立場の双方で良い関係を長く保ってもらえるように最善の努力はしているつもりです。

インター校という国際社会に適応することは容易なことではありません。イギリスやアメリカで学校に通われた経験のないふつうの日本人の方々には分からないことが多いと思います。(生徒のご両親から)率直なご意見やご要望をいただければ、これからのサービスにも考慮していきたいと思います。

気軽にぼくの携帯電話やEメールに連絡くだされば有難く思います。校内でのイジメ、登校拒否や家庭内暴力の問題でも(警察の介入が必要とされる以外は)対応します。

ぼくがバンコクで家庭教師を始めて十年がたちました。あっという間のことでした。これからもできるだけ公平で中立であるように心がけたいと思います。

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2013年12月8日 日曜日
国際社会で望まれる日本の役割

わたしのお客様、つまり生徒のご両親のほとんどが企業の経営者、もしくはバンコクで永住される方々です。わたし自身も個人商店のオヤジのようなものです。わたしたちは自分の好きなようにビジネスの展開を描くことができますが、それを守ることを常に考えていなければなりません。

とりあえず会社に顔を出していればよい会社員のような考え方では現地では生きていけません。海外での生活の保障とは、日本人社会を含め現地の地域社会へ浸透して、その一部として存在価値を築くことです。

今年に入りバンコク日本人学校やインター校編入の生徒数が急増しています。中国との尖閣諸島における確執で、中国から東南アジア、とりわけタイとインドネシアに日本企業が生産拠点を移しているのを実感します。

バブル世代のわたしたちが社会の中核になり、ようやく団塊の世代の偏った世論を修正し、日本の国を正しい方向へ導くことを考えるようになってきました。アメリカやイギリスと歩調を合わせ、民主主義の規範を周辺国に理解させながら、自国を繁栄に導くのです。

団塊の世代の方々には現在の複雑な国際情勢を分析し、国益に沿った正しい判断をすることができません。あまりにも太平洋戦争時の自虐史観に偏りすぎていました。しかしながら、1940~50年代生まれの方々の高齢化に伴い、彼らの社会的な影響力は弱まりつつあります。

団塊の世代の方々が好んだ朝日新聞も発行部数では読売の足元にもおよびません。それだけ大衆に支持されていないのです。民意を反映しないメディアなど存在する価値はありません。

防衛庁から防衛省への昇格、及び日本版安全保障会議の発足で、ようやくアメリカヤイギリスなどの国々と世界の安全保障に関して日本の立場を表明できるようになりました。平和ボケした日本も中国や韓国の挑発を受け続け、ようやく気がつき始めたようです。自分の国は自分の手で守らなければならないということです。

オーストラリア、カナダなど日本と同じ民主主義の価値観を共有できる国々や東南アジアで中国の影響下にある国々と協力して、太平洋地域における中国の力による支配に対抗しなければなりません。

中国でも北朝鮮でも共産党一党独裁による国民の支配は間違っています。日本はアメリカの影響力が健全な今のうちに周辺国との関係を深め、アメリカと共同で太平洋地域の平和を維持して行かなければなりません。それが現在の国際社会で望まれる日本の役割です。

民間のレベルでは、企業の利益の追求のみではなく現地従業員の採用を始め地域社会への貢献により、わたしたちの存在が求められることです。日本人は東南アジアにおいて民間交流で長年よい関係を築いてきました。それは今後も変わらないと思います。その繁栄がわたしたちの生活の保障となるのです。

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2013年11月12日 火曜日
日本人が英語が苦手なのは当たり前

アジア人は英語の学習に時間がかかる

バンコクのインター校のイギリス人やアメリカ人の教育関係者の中には、日本人を含めアジア人の英語の理解の低さに困惑する人がいます。彼らにとってはフランス人やドイツ人やその他のヨーロッパ人に英語を教えることは難しいことではありません。ヨーロッパの言語は互いに似ているので、ヨーロッパ人の英語の学習者はすぐに話せるようになるからです。

ところが、アジアの言語はヨーロッパの言語とはまったく異なります。アジア人の英語の学習者はまず単語から覚えなければなりません。そして、文法を学びながら英語で文章を構成することを勉強します。この作業にはたいへんな労力を要します。それ故に、英語の学習においてはヨーロッパ人よりもはるかに長い時間を要します。

アメリカ人で日本語の新聞がすらすら読める人はいない

ほとんどのヨーロッパ人はヨーロッパ以外の言語を学習する機会はありません。アメリカ人が日本語を勉強する姿を想像してみてください。どんなに日本語がうまいアメリカ人でも日本語で小論文が書ける人なんていません。日本語の新聞をすらすら読めるアメリカ人もいません。だから、逆に考えれば、日本人が英語の学習が苦手なのは当然のことです。

オックスフォード大学出版局によるほとんどのテキストもヨーロッパ人を対象にした構成です。日本で生まれ育ったふつうの日本人には受験問題集や参考書のほうが分かりやすいです。文法をしっかり頭の中に入れて単語を憶えていくと、高度な表現が可能になっていきます。英字新聞もすらすら読めるようになっていきます。語学の上級者とふつうの人の差は圧倒的な語彙の差です。

英語のレベルを上げるにはイギリスやアメリカに住むのが手っ取り早い

ぼくも大学受験の時に英文法を勉強したことがイギリス留学でとても役に立ちました。文法や単語の勉強は自分でもできるので、イギリスの生活ではひたすら話すことに重点を置きました。日本語をまったく話さずに英語だけで生活できたのは幸運だったと思います。そのおかげでリスニングや発音もかなり良くなりました。

バンコクのインター校を卒業して大学に進んだ人なら、イギリスへの半年~一年ほどの留学で発音がかなり良くなります。ぼくは留学する価値は十分にあると思います。将来語学の道を志す学生の方々は真剣に留学を考えてみてください。若い頃に英語圏内に数年間住む機会があると、英語だけでなく彼らの文化的な側面も理解することができます。

外国人の中に溶け込めない日本人は進む方向を再度考えることも必要

欧米人と学校生活を楽しめるようになると、自然に語学力も上がっていきます。語学力があれば英語の勉強もおもしろくなります。英語が上級のレベルまで上がれば、英語で技術を学んで専門的な知識を身につけてください。自分の興味のある分野で楽しみながら勉強できれば、学習において理想に近い環境になります。ぼくは勉強とは一生続けるものだと思います。

最後に、インター校に編入しても日本人だけで群れることは避けてください。せっかくインター校に編入しても日本人だけで群れてしまうと英語を話す機会がなくなってしまいます。積極的に外国人、できれば欧米人の友達をつくってください。彼らの中に溶け込めない人は進む方向を再度考えることも必要と思います。

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2013年9月15日 日曜日
勉強が苦手な人へ - 偏差値がすべてでしょうか?

見直される専門学校

世の中勉強が苦手な人もたくさんいると思います。現実的には大学に行かなくても専門学校を出て、専門職に就いて大卒サラリーマン以上に活躍している人は多いのです。文系の有名な大学に入っても、英語も話せない資格や技術もない人は就職で困っています。文系の大学を出て専門学校に入りなおす人もいるのです。

中途半端な学歴を持つ文系のサラリーマンよりも建築設計士、電気工事士、自動車整備士、歯科衛生士などの職業に従事する人のほうが社会で必要とされます。これらは専門学校で学べる技術です。国家試験を受けることもできます。サービス業として日本料理を初めフランス料理、イタリア料理などの調理師、パンケーキの職人、美容師になるための専門学校もたくさんあります。

企業が望むのは理系の人材

わたしは終身雇用制度があった頃を知る最後の世代です。わたしは海外要員としての採用枠で、新入社員として企業に勤め始めて現場研修で実務訓練を受けました。ヘルメットを被って作業服を着てアメリカで工場の建設や造船に携わりました。この頃は文系の大卒でも企業が2年間の研修と実務訓練を兼ねた社員教育を行ってくれたのです。文系の大卒でも会社が鍛えなおしてくれたのです。

現在ではこのような社員教育はほとんど無くなっています。多くの企業の採用の対象になるのは即戦力の理系の大学や専門学校の卒業生のみです。わたしはバンコクで自分の知人や学生に就職の斡旋もしています。その時企業の採用担当者から最初に尋ねられるのは、本人の持つ技術や資格です。大卒でも技能がなければ書類選考で残りません。

偏差値や大学の名前にこだわるよりも、将来的に自分の興味のある仕事につくことを考えるほうが賢明だと思います。

将来の方向性を探ることが大事

人間は自分の興味のあることは続けられます。例えば、学校の科目の中で一つ得意科目をつくってみてください。ぼくは英語だけは好きだったので、高校でも英語の勉強だけは続けました。それが現在の仕事につながっています。数学や理科などの科目が嫌いでも、ロボット工学やコンピュータ関連の技術を教えてくれる専門学校はたくさんあります。

専門学校で技術を身につけて大企業に就職している人もいます。高校生になったら自分の将来の方向性を探ってください。見栄で偏差値や学校の名前ばかり気にする必要はないと思います。学歴はあったほうが便利ですが、それが人生のすべてではありません。勉強が苦手だからと言って将来を悲観するよりも、何か自分に興味のあることを探してください。

例えば、ぼくが勉強が苦手だったらとしたら、日本料理を専門学校で勉強します。そして英語も少し勉強して将来的には外国人に教えることを生業にすると思います。勉強にしろ趣味にしろ自分の興味のあることを続けることが大事です。それが将来の仕事につながることも多いのです。くれぐれも世間体や大人の見栄で子供の興味や方向性を奪わないでください。

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2013年7月21日 日曜日
インター生の未来

十年前、日本人の間でインター校と言えばみなさん口を揃えたかのようにISBでした。現在はスクンビットにあるブリティッシュ系の小規模なインター校が評価されるようになってきました。

インター校では日本では学べないICTをはじめいろんなことを学ぶことができます。ご父兄も世代が変わって価値が分かる方々が増えてきました。自分が長年言い続けてきたことがまわりに認められるようになってきました。インター校という国際社会の中で本気で取り組んでいる日本人の学生が増えることはとてもうれしいことです。

バンコクにはアサンプション大学を始め英語で勉強する大学がいくつかあります。イギリスやアメリカの大学に進学する人もいます。ハイスクール卒業後にさらに4年間英語で学び、技術を身につければ世界中で通用する人材になることができます。海外で英語のできる日本人技師として活躍することができるのです。

英語の得意な文系の学生が学べる技術として情報工学があります。コンピュータ工学ほど数学に重点が置かれませんし、コンピュータ言語はすべて英語で書かれていますから意味を理解しながらプログラムすることができます。コンピュータ関連の学部には国境が存在せず世界の最先端の技術を学ぶことができます。

ぼくの生徒でもこの方面に興味を持つ人や進む人が増えてきました。英語ができるのですからさらに高度な技術を学ぶのは当然のことだと思います。生徒の中には中学でのインター校編入準備から大学卒業までつき合う生徒も出てきそうです。家庭教師として誰かに必要としてもらえるのはありがたいことです。

バンコクのインター校を紹介する目的で始めたブログですが、当初の目的を達成することができたように思います。書き込むべきこともすべて書着込みました。関係者のご協力に感謝いたします。

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2013年6月14日 金曜日
英語と技術(情報工学)

情報工学とICT

アメリカまたはイギリスからバンコクのインター校に編入してきた学生は英語に問題がないで次に向かうべき方向を探る気持ちの余裕があります。アメリカやヨーロッパでは語学に堪能で優秀な文系の多くの学生はが大学で情報工学を専攻します。簡単なウエブサイトの設計から始まり、java-scriptやPHPなどの軽量プログラミングを勉強します。SQLでデータベースの応用操作も学べます。ゲームの開発に取り組むこともできます。コンピュータ工学ほど重くなく関数に悩まされることもないので文系の学生が得やすい技術として考えられています。

アメリカやヨーロッパでは高校で簡単なコンピュータ言語を習うことができます。ICTと呼ばれるコンピュータ関連の科目が設けられています。日常の生活の中でコンピュータ言語が身近に存在します。ExeclやPower Pointの操作は中学校で学習します。この科目が先進国で存在しないのは日本だけです。日本の教育はこの二十年間止まったままでバブル時のままです。未だに履歴書を手書きで書かせる国も日本だけです。

それ故に一般の大人の日本人は一部を除きコンピュータ言語なるものをまったく知らずに生活しています。コンピュータ言語どころかExcelやPower Pointの操作すら知らない人もたくさんいます。日本が経済で韓国や中国に追いつかれている理由はここにあるのですが、その事実もほとんどの日本人は知りません。大人が知らないのですから学生もまったく関心がありません。

さらにほとんどの日本人は英語が苦手ですから英語での入力作業に抵抗感を持つ人も多いと思います。当たり前のことですが、すべてのコンピュータ言語は英語で書かれています。ウエブサイトの設計のためのタグ入力でさえ英語です。逆に英語に堪能な学生にとってはどれだけ作業が容易なことか分かると思います。

日本の文系の大学生の現状

わたしは自分の生徒には英語しかできないバカになってもらいたくありません。今時文系の大卒でもデータベースの扱いすら慣れていないような人は企業の採用対象にもなりません。だから情報工学が現在の学生にとって、特に文系の学生にとってどれだけ重要か説明するのです。しかしながら、現実的には英語だけで精一杯の学生も多いので技術を習う余裕もないようです。

インター校を卒業すると帰国子女枠を使って有名な国内の大学の英文科もしくは英語科に進む人がほとんどです。まだまだ語学力が不足していると感じて勉強してくれる人はいいのですが、ほとんどの人は大学で勉強を止めて遊んでしまいます。中途半端な語学力で終わり、就職の時に困ることになります。インター校を卒業して英語すら得意でない人は企業から必要とはされません。

スペイン語などの他の言語や情報工学を専攻した人は大学在学中も遊んでいる時間が無くなります。しかし、就職では英語しかできない学生よりもはるかに企業にとって魅力的な人材に映ります。英語しかできない人よりたくさん勉強したのですから努力が報われるのは当然のことだと思います。

日本の技術的な優位性

20年前、韓国や中国の学生は先端技術の習得のためにアメリカや日本で勉強しました。現在の日本の学生はコンピュータ工学においては(最先端の一部を除き)韓国や中国の学生に対して優秀と言えなくなりました。機械工学などまだまだ日本の技術力が圧倒的な分野もありますが、全般的には彼らの技術のレベルがかなり日本に追いついて、日本の技術の優位性が薄れてきました。

しかしながら、英語と技術さえあれば世界のどこかで必要とされる場所があります。チャンスがあればアメリカでも中国でも行かなければなりません。自分の上司がドイツ人やインド人になるかもしれません。英語はコミュニケーションの道具です。若い時は外国で働くことが良い経験になります。学校で学んだことを現場で生かすことができるのです。今でも日本の生産管理は世界の見本です。だからこそ自分の生徒には男も女も関係なく自分の未来のために英語と技術を習得するように教えています。

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2013年4月16日 火曜日
ふつうの子がインター校へ編入する場合

最近、問い合わせが多いのが日本から着たばかりの子をインター校へ編入させたいということです。

語学力がないので英語の補修クラスを設けているインター校へのご紹介となるので、ISBやRISを除くアメリカンスクールを勧めています。ISBやRISにもありますが本科のレベルが高いので、語学力のない学生には勧めていません。各学校の評判などはあまり気にする必要はないと思います。ただし、日本人学生だけで群れるのはできるだけ避けてください。現在、ISB, PREP, St. Andrewsには、本科で学ぶ前に英語を鍛える英語の補修クラスはありません。

いずれかの学校で英語のクラスに入って英語に慣れることから始めるのですが、中学校の基礎的な英文法を理解していない人は本科へ編入しても英語を高く向上させることができません。毎日1時間半ぐらいは英文法だけに集中させて英作文力をつけることから始まります。学校の宿題では力はつきません。

IGCSEの後にA Levelの授業内容をしっかり勉強すれば国際社会で通用するレベルの知識と語学力がつくと思います。IBは学習範囲が広いすぎるのでA Levelでも十分です。

中学校で習う英文法は英語の基礎です。これがなければ準1級程度のレベルにも到達できません。英語の力が準1級を超えて1級のレベルに近くなると他のヨーロッパの言語も簡単に理解できるようになります。コンピュータ言語のプログラミングの構文の組み立てに生かすこともできます。

英語なんて少しまじめに勉強すれば簡単なものです。毎日コツコツ勉強して理解が不十分のところは何度も繰り返してください。そして次の項目に進んでください。努力は必ず実りますからあせらずにしっかり続けてください。

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