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日記の目次 2014年

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14 こんな時あなたならどうしますか
13 日本の経済を支えている理系のお父さん
12 氷河期世代のお母さん vs バブル世代のお母さん
11 優秀な子供に育てるとても簡単な方法
10 正しい戦い方とはできるだけ戦いを避けること
09 インター校内におけるイジメやトラブルの処理
08 とても重要なITの教育
07 頭のハゲは治ります
06 インター校に編入しても英語が伸びない生徒
05 編入に備えてしっかり英語を勉強することが大事
04 特殊技能(コンピュータ言語)の勉強方法
03 自分の夢を叶えたいなら
02 日本の未来は多難
01 中国や韓国とのつき合い方

2014年11月28日 金曜日
こんな時あなたならどうしますか

学校で友達がイジメられていたらどうしますか。デートの時に彼女が不良に囲まれたらどうしますか。単純な質問ですが、本人の本音がずばり聞ける質問です。ぼくの生徒の女の子に尋ねると、イジメの場合は先生に助けを求める、不良に囲まれたら彼氏に助けてもらうといのがほとんどの答えでした。

ところが、同じ質問を男の子に尋ねると、イジメの場合は見て見ぬふりをする、不良に囲まれたら怖くて何もできないというのがほとんどの答えでした。情けない男の子たちだと娘を持つお母さんたちは思うのですが、これが現実です。今の男の子では女の子を守れないようです。

では、あなたはどうだったのですかと聞かれると、ぼくはどちらの質問に対しても小学生や中学生の時なら怖くて何もできない子供でした。それが高校生になると止めに入るようになりました。ところが、大学生になると止めに入っても大人に対しては力負けしてしまうのです。

次第に自分の無力さが自分自身に対する怒りに変わっていきました。だったら、いじめっ子よりも強くなればいいじゃないかと思うようになりました。そして、社会人として企業に勤めながら、大阪でシュートボクシングのジムに通い始めました。

3年間ほど通ったのですが、自分で驚くほどの心の変化がありました。素人であれば、自分より一回り大きな大人相手でもまったく動じない自分になっていました。ジムの先輩たちに比べれば素人なんて相手にすらなりません。腕力で以前とは桁違いの自信がついていたのです。

ぼくは基本的には自分の身は自分で守れというのがぼくの考え方です。しかしながら、世の中にはふつうの人より小さく弱く生まれてきた子供たちもいます。このような子供たちに対しては、誰かが守ってやらないといけないと思います。誰かが誰かを必要とした時、その場所に他に誰もいなければ、自分が手を差し伸べようと思います。

ぼくが生徒を紹介するインター校の関係者から、どうして紹介料や仲介料をもらわないのかよく聞かれます。インター校内でイジメやトラブルに巻きこまれた生徒を助けてお礼は言われても、お金にはなりません。ふつうの人なら他人のトラブルに巻き込まれたくないでしょう。

まわりの人から「何のために他人に親切にするの?」と聞かれたら、ぼくはいつもこのように答えるのです。「ぼくは大阪、アメリカ、ブラジル、その他の国々に住んでいた時、多くの人から信じられないほど親切にしてもらったのです。だからそのお礼です。」

ぼくはまだまだ彼らから受けた親切を返せていないと思います。遠く外国にいる彼らに会うことはできません。今でも生徒と共にインター校を訪問すると、たくさんの人が笑顔で迎えてくれます。だから、バンコクで今自分ができることをしようと思います。

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2014年11月16日 日曜日
日本の経済を支えている理系のお父さん

バンコクにもいろんな分野で製品開発や生産管理などに従事する優秀な理系のお父さんたちがたくさんいます。大学や大学院の専門分野で学び、会社に勤めてからも担当部署で実務経験を通して専門知識を深めながら真面目に勤めてきた方々です。

企業で10~30年間の開発や生産に携わった技師の中には、学術論文が書けるレベルの人も多く、それぞれの分野の優れた技術者として企業の戦力として働くことになります。一人の優秀な技師(エンジニア)を育てるには膨大な学習時間と実務経験が必要になります。

彼らの代わりを見つけるのは簡単なことではないので、彼らを雇う企業に対しては、くれぐれも働かせすぎて体調を崩さないように彼らの健康を管理してもらいたいです。過酷な労働環境の中でもコンピュータプログラマーの開発環境は劣悪で、長時間労働が当たり前の職場が多く、帰宅する時に日付が変わるなんてことも頻繁にあります。

優秀な技師を使い捨てにしていたら、企業だけでなく社会にとっても大きな損失です。年長の優秀な技師は自分が置かれたそれぞれの分野において、若い技師を正しく指導しながら更なる専門知識を吸収させることができます。

欧米社会と比べると、日本人の技師の扱われ方は、正直ながら良いと言えないと思います。福利厚生はもちろんのこと労働環境の改善が必要な部署もたくさんあります。せめて十分に休養を取らせてあげてほしいと思います。過度な残業は彼らを疲弊させてしまいます。

英語を話す事務員の代わりなどいくらでもいますが、多岐にわたる専門分野で優秀な技師を採用するのは難しいことです。企業の利益のためだけに働かせるのではなく、社会に貢献できる人材にはそれなりの環境が与えられるべきだと思います。

理系のお父さんたちが、自分の家庭だけでなく日本の経済の屋台骨を支えているのです。このことは企業や家族が正しく認識すべきことだと思います。

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2014年11月8日 土曜日
氷河期世代のお母さん vs バブル世代のお母さん

最近インター校編入の問い合わせや家庭教師の依頼で多いのが小学生です。以前は日本人学校に入れて、様子を見ながらインター校に編入することが一般的でしたが、最近はご主人がバンコクに赴任になった場合に、子供たちを直接インター校に入れてしまうこともふつうになりつつあります。

その背景にあるバンコクの日本人学校の定員が一杯で入学できないことが最大の理由でしょうが、若いお母さんたちの考え方にも大きな変化を見ることができます。最近の小学生のお母さんたちはいわゆる就職氷河期と言われた世代で、自分たちが就職で苦労した苦い経験から、自分の子供たちには国際社会で通用する英語や専門技術を習得させたい気持ちが強いです。

これに反して、バブル世代のお母さんたちは就職に対する考え方が甘く、自分の子供たちが帰国子女枠を使ってどこかの大学に入ってくれれば、それですべて満足な人が多かったです。わたしはバブル世代なので就職活動でも10社しか訪問しませんでしたが、わたしの生徒の就職氷河期世代のお母さんは30社訪問したと言っていました。

わたし自身もバブル世代なので、どこかに甘い考え方が残っているのですが、わたしは大学はもちろん社会に出た後も勉強は一生続けるものだと思います。専門知識がなければ現代の世の中を生き抜くことはできません。

インター校編入のための特別な英語の勉強をしなかったふつうの日本人学校の中学生がインター校に入っても、多くが授業の内容が分からずに落ちこぼれます。もちろん、この類の学生では(帰国子女枠を使って文系の大学に入ることは簡単ですが)、将来語学を生かして就職できるレベルに達することはありません。

わたしは子供たちに国際社会でも生きていける語学力や専門技術を理解させたいと考えます。だから、就職氷河期世代の最近のお母さんたちとは気が合います。小学生の間にインター校に編入してくれれば、中学生や高校生で編入するよりもスムーズに新しい英語の環境に慣れることができます。

バンコクには日本人学校に通わせて学ばせる費用よりも安く学べるインター校があります。賢いお母さんたちは、学費、所在地、日本人の生徒数、IBのカリキュラムの有無などを自分で調べあげて正しいインター校を選んでいます。たいしたものです。

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2014年10月18日 土曜日
優秀な子供に育てるとても簡単な方法

とても簡単な国語の読解力の育成方法

ふつうのお父さんやお母さんが考えつくことは、小学校の高学年になったら進学塾に入れて厳しく勉強させることだと思います。ぼくはこの考え方は半分正解で半分間違っていると思います。実はもっと簡単に優秀な子供に育てる方法があります。学歴に自信のない方でも誰でもできる方法です。

幼稚園に入園する前から日本や世界の昔話や童話を毎日寝る前に20~30分ほど読んであげてください。時には本の内容から少し外れても構いませんから面白おかしく感情豊かに読み聞かせてください。多くの子供たちは自然に本に興味を持つようになります。

夫婦共働きの場合は難しいかもしれませんが、これは国語の読解力の養成にとても重要なことです。小学校に入学したら、毎日国語の教科書を読ませて漢字の練習をさせてください。そして学校の光村図書のなどの国語の教科書に準拠したワークブックの答えをノートに書かせます。理解が悪ければ2~3回繰り返します。これだけは毎日30分必ずする習慣をつけさせます。

小学校の高学年になっても続けさせます。これができる子供たちは、平均的な子供たちよりもはるかに優れた読解力が身についています。国語の読解力がある子供たちは他の科目の教科書の内容も深く理解できるようになります。中学生になっても同様に続けさせてください。自然に勉強時間も長くなり集中して勉強できるようになります。

一人で勉強できれば塾に行く必要も家庭教師を雇う必要もありません。理数科目の内容の理解も深まります。もっとも安く効果的な勉強方法です。ぼくなら同様の方法で楽しませながら日本語と英語の本を読み聞かせます。ごく自然にバイリンガルの子供を育てることができます。

両親が子供を甘やかしすぎたり、面倒くさがって小学校の高学年の大事な時間を無駄に浪費させてしまったら、本を読むことが苦手で読解力の低い子供にしてしまいます。小学生の間に本を読む癖と机に向かう習慣をつけさせることが大事なのです。これで子供たちの将来は、ほぼ決まります。

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2014年10月12日 日曜日
正しい戦い方とはできるだけ戦いを避けること

ぼくは若い頃に3年弱ほど大阪ジムでシュートボクシングのトレーニングを受けました。実践的な格闘技で路上のケンカでもすぐに使えるものでしたが、一般人の素人を相手にすると怪我をさせてしまうので、練習生たちがジムの外でトラブルを起こしたり、ケンカに巻きこまれることはありませんでした。この期間は社会人になって日本で暮らせた唯一の時間でした。今でも大阪ジムの会長には感謝の気持ちで一杯です。顔は一見怖そうなおじさんなのですが、根はとても優しい人でした。

寸止めの空手は別ですが、フルコンタクト、つまり本気で殴りあったり、蹴りあったり、関節技を極めたりする格闘技の経験者と素人の違いは、冷静に覚悟を決めることができるかどうかです。素人はケンカに巻き込まれるとパニックになります。これ以上殴り続けると相手の生命が危うくなる場合でも、恐怖に支配されて殴り続けてしまいます。高校や大学の道場で大人がいない時に事故が起きやすいのもこの理由です。冷静な指導者がその場にいて道場やジムは成り立ちます。

ぼくは路上でケンカを売られても相手にしません。一人の場合は逃げますし、謝ってすむなら謝ります。自分から絶対にケンカを売ったりトラブルを起こすことはありません。ぼくは生まれつきの平和主義者です。ただし、近くに守らなければならない人がいれば話は別です。相手が素人であれば負けることはないですが、相手がボクサーならキックを多用しますし、自分より優れたキックボクサーなら路上に寝転がして背後から首を絞めて落とします。相手の得意な土俵で戦うことは避けます。

例えば、剣の達人に対して素人が剣で向かっていくのは無謀です。勝ち目は皆無です。ぼくは武具を選べるなら槍を使います。相手との距離、つまり間合いを自分の有利に遠くとって相手を近づけさせません。相手が疲れて勝負を諦めるまで忍耐強く突きまくります。勝つことはできませんが負けて命をとられることもありません。引き分けに持ちこめばよいのです。

それでも相手が自分より強い場合、自分が殴られて時間を稼いでいる間に家族や友人が逃げてくれればよいと思います。自分は運が良ければ病院に運ばれて治療を受けることができるでしょう。時には負けると分かっていても向かって行かなければならない時もあります。こんな時は「(損な役回りだが)しょうがねえな」と思うのです。

映画やアニメで小さな女の子や子供がバッタバッタと大きな男を倒していくことがありますが、現実には100%ありえません。男であろうが女であろうが素人が誰かに襲われたら大声を出して逃げてください。海外では自分の身は自分で守るのが当然のことですが、助けを求めることができる場合は素直に求めてください。

武道や格闘技の修練を受けていると、トラブルに巻き込まれても慌てたり狼狽することが少なくなります。だから、ぼくは自分の生徒たちにも武道や格闘技を勧めますし、道場やジムに通っている生徒も多いです。自分の身を自分で守ることができる時に他人を守る心の余裕も持つことができます。習うより慣れろということです。

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2014年10月2日 月曜日
インター校内におけるイジメやトラブルの処理

なぜだか分からないのですが、わたしのところへは家庭教師の依頼やインター校の紹介だけでなく、インター校内で日本人が巻き込まれるイジメやトラブルの相談も多くあります。

インター校の場合、様々な多くの外国人で構成される社会なので、感情表現がストレートでまわりの大人が認知しやすく表面化しやすいので、解決策を探る方法も日本人社会よりは簡単だと思います。

インター校内のイジメは大きく三つに分けられます。

1、欧米人、特にイギリス人が大半を占める学校で、外国人、とりわけアジア人が標的になる場合のイジメ

2、英語の話せない日本人の学生が多い学校で起こりやすい日本人社会で見られるイジメ。

3、日本人とタイ人のハーフがタイ人から受けるイジメ。

1の場合の対処として欧米人の割合が少ない学校に転校させます。イジメを受けたアジア系の学生には白人に対して過度の恐怖を感じる人もいます。

イジメを受けた学生たちは自分と同じアジア系、つまりタイ人が多い環境だと安心するようです。このタイプのイジメはシンガポールやマレーシアなのど旧イギリスの植民地で起こりやすいイジメです。

2の場合の対処として日本人の割合が少ない学校に転校させます。日本人社会と同様に、多数で弱い者一人を標的にする典型的な日本のイジメなので、日本人が少ない環境では起こりません。

3の場合の対処としてタイ人が少なく、欧米人が多い学校に転校させます。ハーフでタイ語が理解できる学生が標的になりやすく、逆にタイ語ができない場合には起こりえません。

わたしは理由は問わず基本的にいじめられる側の味方に立ちます。多数で少数のグループや個人を攻撃するのは卑怯だと感じるからです。世の中のほとんどの人はいじめる側に立つと思いますが、わたしのような変わり者が必要とされることも多いのです。

カウンセリングでは根本的な解決にはなりません。イジメの対象の学生だけでなく、お母さんまでイジメに巻き込まれて鬱状態になることもあります。このようなことを避けるためにも迅速な行動が求められます。

それから、最近よく見られる光景ですが、英語が話せない日本人学生はインター校でも日本人だけで群れます。自ら英語を話さない環境に身を置いてしまうと、そこから抜け出られなくなってしまいます。

悪循環が更なる悪循環を呼んで、いつまでたっても英語が話せないまま終わってしまいます。このような学生の間では当然のことながらストレスがたまっていきます。インター校に適応できない学生は早めに日本人学校に戻るべきだと思います。

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2014年8月18日 日曜日
とても重要なITの教育

世界の先進国の中で高校における教育でITの科目が存在しないのは日本だけです。インター校に通い始めて初めてそれに気づく人がほとんどだと思います。いったい何のための授業なのか分からないご父兄も多いと思います。

理系の学生はそれぞれの分野の大学や専門学校で知識を蓄えて特殊な技術を身につけていきますが、有名な大学を卒業しても、英語も話せない特殊技能もない文系の学生は、大企業に就職しても国内営業に従事することになります。

定時に家に帰れることはなく、60歳の定年までサービス残業にどっぷりつかることになります。楽しくもない仕事に精力を費やしてぼろぼろになる人も多く、リストラされて転職すれば給料も下がります。専門技術のあるエンジニア(技師)とは違って、転職してステップアップなんてほぼ不可能です。

ぼくは文系の大学の出身ですが、英語だけでなく技術も勉強したので物づくりを楽しみながら働くことができました。特にITの分野は日本人が苦手な分野なので、コンピュータ言語、データベースの構築、プログラミングなどに長けていると会社内で重宝されます。世の中は専門技術があればあるほどやりがいのある仕事を楽しみながら生活できるようになります。

定年の60歳までいやな仕事を続けるのは地獄のような人生です。英語が話せるだけでは不十分です。文系の学生でも情報工学なら理解できます。興味のある専門分野で知識を蓄えて、人生を切り開いていける特殊技能を身につけてください。

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2014年7月25日 金曜日
頭のハゲは治ります

40代半ばになり、半年ぐらい前から髪のフケが多くなり、同時に髪の毛が少し多く抜けるようになりました。これはヤバイと思って近くの薬局で安い育毛剤を買って使ってみたのですが、まったく効果がありませんでした。

いよいよかなりヤバイと思ってインターネットで調べてみると大切なことが分かりました。抜け毛の対処には二つの薬が必要になるということです。一つは脱毛を止める薬で、もう一つは発毛を促進する薬です。


Firide

Firide: ハゲの進行を止める薬で、Finasterideという成分が効きます。一日一回飲む薬で、価格は1ヶ月分で550バーツです。

Nuhairs

Nuhairs: 地肌に直接つける薬です。発毛を促進するminoxidilが5%含まれています。女性用に2%のものがあります。薄くなった部分に一日二回スプレーで吹きつけます。価格は550バーツです。(ぼくの場合の抜け毛の面積は、額上部の髪の毛の生え際とその上部周囲のみなので、薬が無くなるまで一瓶で2ヶ月間ぐらい長く持ちました。)

抜け毛を止めるFirideと発毛を促進するnuhairsで効果を試しました。抜け落ちた髪の毛の根っこから産毛のような毛が生えてきました。その毛も2ヶ月が過ぎて1cm以上に長くなり、髪の毛が薄さが気にならなくなってきました。

副作用として、使い始めた1ヶ月は少し抜け毛が目立ちました。その後、髪の毛は順調に回復していきました。日本ではPropeciaとRegainが同様の薬として販売されていますが、とても高いです。成分さえ同じであればどこのメーカーでもよいと思います。

結論として、髪の毛が抜け始めたらできるだけ早く薬を使ってください。早ければ早いほど回復も早いです。

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2014年6月8日 日曜日
インター校に編入しても英語が伸びない生徒

最近問い合わせが多いのが、半年前にインター校に編入したのに英語の力の伸びがほとんど見られないので何とかしてほしいということです。学校によっては語学力のない生徒たちの勉強のさせ方が分からない先生も多いのです。

確かにまったく英語の知識のない生徒に英語を教えるのはたいへんなことです。単語や3人称単数などの基礎文法から教えないといけないので何より時間がかかります。複文や重文の構文を教える前に、単文の主語、述語、補語、目的語で簡単な文を構成することを教えなければなりません。

単文の構成もできない生徒に対して受身、比較、関係代名詞の構文を含んだ文章を読ませても理解できる訳がありません。英検の2級程度の学力がない日本人の生徒を外国人が教えるのは非常に難しいことなのです。イギリス人やアメリカ人の知人がよく頭を痛めています。

単文の構成に手こずっている生徒は文章内の複文や重文を見て困惑します。最後には訳が分からないことになってしまいます。こんな時ぼくは中学一年生の参考書や問題集を使って基礎からすべて教えなおします。これができないようなら日本人学校に戻ることを勧めるのです。

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2014年4月28日 月曜日
編入に備えてしっかり英語を勉強することが大事

英文法

インター校に編入する時に必要とされる語学力は、Year10(Grade9)のハイスクールに編入する場合で、英検の2級レベルが必要とされます。IGCSEのテキストを理解してエッセイやレポ-トの提出を考えると、最低限必要な英文法と語彙を身につけて英語での授業に備えなければなりません。

中学で学ぶ文法をしっかりと使いこなして、英語で作文する表現力が要求されます。たかが中学レベルと思われるかもしれませんが、大学の受験生でも英作文になると、日記程度の作文もできない人が多いのです。日本で育って英語を書くことに慣れていない日本人は、簡単な表現で間違いのない文章を書く練習が必要なのです。

Year12(Grade11)では、IBのテキストを読む読解力が必要ですから、英検の準1級レベルの語学力が要求されます。文法においては、中学で習う文法に加えて、大学受験用の文法書の仮定法と準動詞(不定詞、動名詞、分詞)の受身や進行形の表現、及び分詞構文などの特殊構文を加えて勉強すれば十分だと思います。

語彙

日本人がもっとも弱いのが、語彙です。日本人はフランス人やドイツ人のように英語の単語を眺めていても意味を理解できません。日本語と英語にはまったく共通点がないので、一つ一つ暗記するしかないのです。ぼくの生徒には、準1級や1級の単語を完璧に暗記させて、簡単な文法を使った表現と豊富な語彙で作文することを心がけるように言っています。

日本人の間違った勉強方法

日本人のもっとも間違った勉強方法は、分からない単語がてんこ盛りの長文を辞書を使って意味を理解しようとすることです。分からない単語をいちいち調べていたら時間がいくつあっても足りません。ぼくの生徒には、あえて読解の練習などさせません。なぜなら、学校のテキストを読んでいる時に自然に読解の練習をしているからです。

語学の上級者から見れば、語彙がないのに意味を調べながら長文読解の練習などは、時間の無駄です。インター校、つまり国際社会ではこのようなやり方は通用しません。豊富な語彙で圧倒的な読解力を身につけるのが上級者への最短コースです。暗記法を使えば一日30~40分程度の時間で上級レベルの単語を頭の中に入れることができます。

面倒くさいからと言って単語の暗記から逃げる人は、上級のレベルに到達することができません。本気でインター校で学ぶつもりなら、一日3時間程度の勉強時間は覚悟してください。それができないなら、ふつうの日本の高校に進学してください。インター校で落ちこぼれて帰国する人はたくさんいます。

語学力の低い生徒は、インター校での学校生活が苦しみになります。ぼくは自分の生徒たちには学校生活を楽しんでもらいたいです。インター校は、本来は日本人学校よりずっと楽しいところです。楽しむためには最低限の英語の語学力が必要になるのです。

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2014年4月18日 金曜日
特殊技能(コンピュータ言語)の勉強方法

HTML、ウエブサイトの設計

若い学生さんだけでなく、文系の大学出身の中年の方々も、将来のために何か技術を身につけたいと、多くの人が考えていると思います。しかしながら、何をどうやって始めればよいのかまったく分からないのが本音だと思います。

実のところ、ぼくも十年前は、何を始めようか迷っていたのです。いろんな分野で用途の範囲が広いコンピュータ関係がよいのは分かっていましたが、コンピュータ工学のような難しい関数を必要とするレベルは、自分には無理だと思いました。

そこで、情報工学に目を向けてみました。ウエブサイトの設計ぐらいなら問題はなさそうだと思ったので、欧米では誰でも知っているW3schools.comでHTMLの勉強を始めました。ただし、このウエブサイトはすべて英語で書かれています。

ふつうの日本人の方々には、こちらの1時間で作るウエブサイトがお勧めです。説明に沿って書き込んでいくとウエブサイトが作れています。また、Webページ作りのお勉強もお勧めです。ノウハウ本で、写真やさし絵を見ながら勉強するのもよいと思います。ぼくも初めのころ使っていました。

プログラミング

HTMLの後にCSSを勉強すると、そこそこのレベルのウエブサイトが設計できるようになります。このレベルなら数ヶ月から一年ぐらいで来れます。そして、いよいよJavascriptを勉強して、プログラミングの世界に入っていきます。

このJavascriptの学習はとても重要で、後に学ぶPHPやプログラミング言語のJAVAの理解の土台になるからです。一般の方はJavascriptとJAVAを混同される方が多いのですが、これらの言語はまったく異なる言語です。ただし、構文が似ていることは確かです。このことはPHPにも同様のことが言えます。

生産管理などに使われるデータベースの構築を勉強したい方は、PHPとSQLの勉強が必要になります。しかしながら、PHPとSQLの勉強には、サーバー、例えばApacheなどをダウンロードしてインストールする必要があります。この作業はけっこう面倒なので、こちらのサイトから一括ダウンロードしてください。

HTMLやCSSを勉強しないで、いきなりJavascriptやPHPなどの軽量プログラミングを勉強するのは不可能です。1~2年ゆっくり時間をかけて、復習しながら、しっかり勉強してください。JavascriptやPHPの勉強が終われば、いよいよCやJAVAなどのプログロミング言語を勉強することができます。

マイクロソフトのウインドウズの開発には、CやC++などが使われ、スマホなどのアプリの開発にはJAVAが使われます。自分の興味のある方向性を確認して、習う言語を選択する必要があります。毎日こつこつと続けることができれば、なんとかなるものです。とりあえず、HTMLからはじめてください。

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2014年3月9日 日曜日
自分の夢を叶えたいなら

将来生徒のみなさんが大人になって好きなことをやりたいと思ったときに必要となるのは特殊技能です。ふつうではダメなのです。ふつうの人には何も特殊技能がありません。それでは自分の好きなことを仕事にして生計を立てることなどできないのです。

女の子でも可能であれば理系の大学や専門学校への進学を勧めるのはそのためです。生徒たちが特殊技能を学ぶことに興味を持たせるのがぼくの義務だと思います。

数学や理科が嫌いな人でも情報工学なら学べます。高度な数学の知識は必要ありません。簡単なウエブサイトの設計から勉強すればよいのです。難しいことではありません。

それに英語に不自由のない人は世界中で仕事を探すこともできます。英語の話せる日本人の優秀な技師は世界中で必要とされます。

就職する時には従業員を大切にする会社を選んでください。雰囲気のよい会社には心の正しい人や向上心のある人が集まってきます。その中で働いていると自分自身もよい方向へ導かれます。

福利厚生などの条件のよい企業での勤務が望まれます。技能や資格を身につけて企業に望まれる人材でなければなりません。会社から求められる人は日常生活の中でも魅力的な人が多いのです。

他人に流される人生などおもしろくありません。自分の得意な分野で自分の足で立って人間らしく生きてみたいと思いませんか。雇用条件さえ良ければ外国の企業で働くのもよいと思います。日本の社会や日本語に固執する必要もないでしょう。

ぼくの生徒たちにはぼくのすべての知識を与えるつもりです。日本語、英語、ポルトガル語を話し、イギリス、アメリカ、ブラジル、ラオス、オーストラリアで、現地の社会に溶け込んで人生の半分以上海外で生きてきたぼくは、ふつうの日本人よりはるかに多くの知識と社交術があります。

ダラダラ適当に生きる人生ほどむなしいことはありません。ぼくは生徒たちの夢に近い現実を実現したいと思っています。だから何でも聞いてください。

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2014年2月16日 日曜日
日本の未来は多難

20年前に較べて中国や韓国の生活水準もかなりよくなりました。国力も大幅に上がりました。それに伴い彼らの自己主張にも勢いがあります。毎年中国や韓国から多くの学生がアメリカに留学して先端技術を学んでいます。

それに反して、大部分の日本人は未だに英語ひとつ話すことができません。先進国でありながら、中学や高校でIT(情報工学)の基礎を学ぶ科目や授業が存在しません。それゆえにコンピュータ言語なるものをまったく理解できません。

現在の多くの日本人にとってパソコンやスマホはフェイスブックやラインやゲームなどの時間つぶしに使われるもので、20年前のソニーのウォークマンや任天堂のテレビゲームに取って代わっただけのことです。

ビジネスに有用な使い方をしている人はほんの一部です。それでもメールを使ったり、データベースをのぞいたりするユーザーのレベルです。ふつうの日本人ではウエブサイトの設計やデータベースの構築すらできません。

欧米ではこの程度なら、高校で習う学生も多いのです。それにヨーロッパ人は日本人ほど英語が苦手ではありません。コンピュータ言語はすべて英語で書かれているし、学校の授業で学べるものなので、彼らにとっては身近なものです。

日本人は世界の先進国の中でITの活用力がもっとも低い民族です。これからも変わることはないでしょう。だから、ぼくはわずかな望みを日本人インター生に託すのです。数学の苦手な文系人間でも、たかが情報工学の基礎ぐらいは勉強しておきなさいと言い続けるのです。

英語だけで就職できるのは新卒のときだけです。転職には必ず技術が必要になります。海外事業部や貿易と言えば聞こえはよいですが、貿易実務の英語のレベルなんて英検の2級レベルです。ぼくはこんなことを60歳の定年まで続けるのはむなしいと思ったので、独学で技術の勉強を始めました。英語しかできなければ今頃自分は何をしているのだろうと思います。

現実的にはインター校に通わない学生が国際社会で通用するレベルの英語を理解するようになるのはほぼ不可能です。日本政府の閣僚でも英語を話す人が少ないので、通訳を介さないと外国の要人と意志の疎通ができません。英語すら話せない人々が国際化を叫んでいるのが日本の実情です。実に情けないことです。

中国人やインド人だっていつまでも貧乏でいたくないのです。彼らだって必死に自分たちの未来を考えています。世界の現実を踏まえると、真の国際化ができない日本の未来は厳しいものになると思います。

ぼくが自分の生徒たちのためにできることは、たとえ日本が沈没しても、世界のどこかで彼らが生きていけるように育てることです。2年間ぼくから学んでくれれば、インター校で必要な学力を大幅に上げることができます。若い人は知識の吸収が速いので、彼らの成長を見るのがとても楽しみです。努力は必ず実らせますからついてきてください。

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2014年1月12日 日曜日
中国や韓国とのつき合い方

最近はさすがのお人好しの日本人も、尖閣諸島国有化に伴う隣国の中国や韓国からヤクザじみた因縁のつけ方に憤りを感じる人も多いと思います。これら二カ国からの日本の非難は常軌を逸するレベルだと思います。

日本企業に対する中国でのデモにおいても、自国の国益や安全保障などを考えずに金儲けに執着しすぎた日本企業には良い薬になったと思います。政治と経済を切り離して考えることなど不可能です。相手は中国共産党です。

ぼくも個人的な知り合いの中国人や韓国人の方々は除き、大陸から来た中国人や韓国人とはつき合いたくありません。被害意識が強く絶えず謝罪を求めてくるような人たちと友人になるなど不可能です。彼らとつき合う最良の方法は相手にしないことです。

国家間のつき合いでも同様です。国民感情に左右されやすい相手に民間交流など止めることです。こちらに利益はありません。自国の国民に対する人権を理解しない(中国)共産党にも好意的な見解を持つことができません。

民主主義の価値観を共有できるアメリカやイギリスなどの先進国であれば、お互いが抱える諸問題を話し合うこともできます。倫理的な価値観の高い人は感情的にならないで話し合いをすることができます。それを中国や韓国や北朝鮮に求めても無理です。

しかしながら、インター校に通う中国人や韓国人とその家族にはまともな人が多いことも事実です。エリート教育を受けて国際社会の倫理観を理解できるので、英語が話せない日本人よりインター校や国際社会に適応する能力があります。

ぼくには本音で言い合えるアメリカ人やヨーロッパ人とのつき合いが楽です。彼らには本音と建前の違いなどありません。意見が合うか合わないかだけです。アメリカやヨーロッパに住まれたことがある英語を話す日本人の方々には分かると思います。

人は価値観が同じか近い人としかつき合えません。ぼくには中国人や朝鮮人のように面子ばかり気にして見栄ばかり張りだがり、力で相手を屈服させたがるような人とつき合うことができません。

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