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日本人が知らない事実 - 米ソ冷戦の終結とリーガン大統領

アメリカの視点

USA

日本のメディア、特に、毎日、朝日新聞などは、時代遅れのマルクスレーニン主義などの、左寄りの共産主義、社会主義の思想的な影響を受けています。自分たち、老人の時代遅れの教義や論説を、読者に押しつけるような、厚かましい態度に、ぼくは好感を持てません。

そして、彼ら、日本人記者の大部分は、長期海外留学の経験もないので、英字新聞や英語のラジオ放送を、理解できません。(文系)一流大学を出たと主張するだけで、技能や専門知識は、まったくありません。外国人記者と国際政治に関して、意見交換など、できるわけがありません。

アメリカでは、すでに新聞や雑誌などの、紙の媒体は、すでに衰えて、インターネット文化が栄えています。アメリカ人の視点と日本人の(狭い)視点は、大きく異なります。第二次世界大戦後の世界は、アメリカを中心に動いているので、彼らの興味や関心に焦点をあててみます。

冷戦の時代背景として、ベトナム戦争(1964 - 1973)で、アメリカの国力は、大きく疲弊します。アフガニスタン侵攻(1979 - 1989)で、ソ連の国力も、大きく疲弊します。米ソの大国による、これらの軍事介入の失敗は、当時の国際政治の情勢に大きく影響したことを念頭に置いてください。

米ソの冷戦

USSR

NATO(北大西洋条約機構)に対して、ソ連と中欧、東欧の社会主義衛星国の間で、Warsaw Pact(ワルシャワ条約機構)と呼ばれる軍事同盟が結ばれました。その衛星国すべては、ソ連に間接的に支配された、ソ連と同様の、共産党独裁政権によって国民が管理される国々でした。

独裁者に支配された人々の絶望感は、とても大きいもので、銃殺される死を覚悟して、ベルリンの壁を越えて、東ドイツから西ドイツに亡命する人が絶えませんでした。ぼくがイギリスに留学していた頃は、冷戦の真っただ中だったので、日常の会話にも、このような悲しい出来事が、話題になりました。

イギリスは、地理学、経済学的には、第二次大戦後、国力の衰えた、西欧の国々の一つです。しかしながら、現在でも、国際政治の場になると、民主主義を生んだ国であり、毅然とした態度で、共産党を含む世界の独裁政権を非難する姿勢には、多くの民主主義の国々も、感銘を受けます。

冷戦の時代には、アメリカとイギリスが、旧ソ連とその衛星国の脅威に対して、民主主義を守るために、真向から挑んでいたのです。残念ながら、この時代の日本は、国際紛争に関係する出来事には、一切関与できないのが、実情でした。

ソ連や衛星国の共産党には、人権や民主主義の概念など、存在していませんでした。社会の中で、正義などありません。権力を持つものが、すべてを牛耳るのです。恐怖政治によって共産党が支配した国々の政府は、腐敗や汚職にまみれていました。

「悪の帝国」と呼ばれたソビエト連邦

Reagan Gorbachv

リーガン大統領は、1983年に、Strategic Defense Initiative (SDI)を立ち上げて、軍事力強化を図ります。

敵国から打ち上げられた大陸間弾道ミサイルを、宇宙空間で迎撃する構想は、ソ連に対して軍拡競争を招くことになりました。

しかしながら、アフガニスタン侵攻後も、ソ連は抵抗勢力を武力で屈服させることができず、財政を消費していきます。アメリカに対抗するための、独自の軍事構想を実現することは、ほぼ不可能な状況にありました。

また、1982年の最高指導者のブレジネフ書記長(Leonid Brezhnev)の死後、1985年のゴルバチョフ書記長の就任までに、アンドロポフ書記長(Yuri Andropov) 、チェリネンコ書記長(Konstantin Chernenko) の二人の最高指導者が、続けて亡くなりました。

これらの結果として、ソ連の財政のひっ迫と体制の不安定さを招き、ソ連を中心とした東側陣営の崩壊につながりました。1990年の西ドイツによる東ドイツの併合に始まり、旧東側衛星国の社会主義諸国の体制は、覆されていくことになります。

現在のアメリカでは、リーガン大統領は、当時、すでに弱体化しつつあったソ連を屈服させて、冷戦を終結させただけでなく、8年間の就任期間、経済成長率も年平均7%を超えるものだったので、手腕を高く評価され、第二次世界大戦後に、もっとも評価の高い大統領になっています。

リーガン大統領から「悪の帝国」と呼ばれたソ連は、このように歴史の舞台から姿を消しました。アメリカでは誰でも知っていることですが、国際政治に関心や興味がない、大部分の日本人が知らない世界史の史実です。インター校の世界史の授業では、近代史において、第二次世界大戦と冷戦のことをしっかりと学ばされます。

日本は大戦時に、ナチスドイツと手を結んだのですから、当然悪者扱いです。しかし、歴史に目を背けないで、しっかりと現実に目を向けて、ソ連に代わって、力で世界を支配しようとする、現在の覇権主義の中国の行いを止めなければなりません。

東南アジアの小国の国々では、中国の軍事力や経済力に対抗する術がありません。中国の武力による南シナ海の支配は、アメリカ、日本、オーストラリア、インドなどの、民主的な価値観を共有する国々の連携で、挫折させねばなりません。悪いことは悪いと大きな声を出さなくてはならないのです。

参照サイト
Warsaw Pact WIKIPEDIA
Ronald Reagan WIKIPEDIA
RONALD REAGAN - KEY EVENTS by UVA|MILLER CATNTER
A Newly Declassified CIA Paper Details A Tense Subplot In The Cold War Arms Race|BUSINESS INSIDER

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